Apple Watch(アップルウォッチ)を買うなら、エントリーモデルのSE(第二世代)で十分か、それとも上位モデルであるSeries 10を買っておくべきか、悩むところです。今回の記事では、Apple Watch SEとSeries 10のデザインや機能性の違いを比較し、2024年の今どっちを選んだら良いのかおすすめを紹介しています。初めてのApple Watch購入にあたり、安いSEか、2024年最新機種であるSeries 10かで迷っているという人は是非参考に。
目次
Apple Watchの2024年の人気モデルである「SE」と「Series 10」
Apple Watch(アップルウォッチ)は、入門機であるSE(第二世代)と、上位モデルであるSeries 10、プロモデルであるUltra 2の3種類あります。それらの中でも、特に一般ユーザーに人気が高いのが、SEとSeries 10の2機種です。おそらく、これから初めてApple Watchを買うという人も、SEかSeries 10の二択で迷っていると思います。
Apple Watch SE(第二世代)
Apple Watchデビューの最初の機種に人気が高いのが、2022年9月16日に発売されたApple Watch SE(第二世代)です。SEは、Apple Watchシリーズの廉価版(入門機)の位置付けで、税込34,800円からと安く買えるコスパの良さが最大の特徴です。Apple Watchには当然上位モデル限定機能もたくさんありますが、Apple Watchの基本である通知、メッセージ返信、Bluetooth通話、音楽プレーヤー、キャッシュレス決済、ワークアウトなどの定番機能はしっかりと使えるため、「コスパ最強のApple Watch」、「Apple WatchはSEで十分!」という声が多いのです。
Apple Watch SE(第二世代)
Apple Watch Series 10
最初から上位モデルを選びたいという人や、古い機種から新しい機種へ乗り換えたいという人には、Apple Watch Series 10が人気です。Apple Watch Series 10は、2024年9月20日に発売された2024年最新機種です。Series 10は、Apple Watch史上最薄ボディに、大きくて明るく視認性抜群の先進的な広視野角OLEDディスプレイを搭載した機種です。水深計や水温センサーを搭載し、シュノーケリングやダイビングにも対応するなどUltraに近づように進化。また、SEにはない常時表示機能や心電図機能なども搭載しています。
Apple Watch Series 10
Apple Watch SEとSeries 10を比較しての共通点
Apple WatchはSEで十分という声が多いのですが、その理由は、エントリーモデルであるSE(第二世代)にもApple Watchの人気機能が多くが搭載されており、SEでも十分にApple Watchのある便利な生活を体験出来るためです。特に、SEとSeries 10の主な共通点は、「通知機能」、「音楽再生機能」、「電子マネー機能」、「ワークアウト機能」、「WatchOS 11」の5つです。
共通点①通知機能
Apple Watchを買ったほぼ全ての人が、“Apple Watchを買ってよかったところ”に挙げるのが通知機能です。Apple Watchを装着していれば、iPhoneに電話着信やメール受信などの着信があった際に手元の振動でその着信を受けられる重要な電話やメールを見逃すことがなくなります。また、Apple Watchは通話用マイクとスピーカーを搭載しているため、手元でそのままハンズフリー通話が可能ですし、手元の操作でメールを返信することも出来ます。そのほか、タイマー、アラーム、ストップウォッチ、リマインダー、天気など他アプリの通知も受け取れます。この便利な通知機能は、SEとSeries 10共通です。
共通点②音楽再生機能
Apple Watchがあれば、iPhoneなしに音楽を聴くことが出来ます。Apple MusicやAmazon Music、Spotifyなどの音楽アプリ内に音楽データを保存しておけば、iPhoneが手元に無い、iPhoneのバッテリーが切れている状態でも、Apple Watch単体で音楽再生(オフライン再生)出来るのです。もちろん、音楽アプリはWatchOS向けに用意されているため、Apple Watchを触るだけでも様々な操作が可能でiPhoneを触る必要がなくなります。SEとSeries 10ともにApple Watchを音楽プレーヤー(MP3プレーヤー)代わりとして活用出来ます。
共通点③電子マネー機能
Apple Watchがあれば、電車を利用するために駅の改札を通過する際に切符や定期券を取り出す必要がありません。お店で買い物をする際も財布やiPhoneを取り出す必要もありません。Apple Watch内にはモバイルSuica(定期券対応)を取り込むことが出来ますし、iDやQUICPayなどの電子マネーを登録設定することが出来ます。さらに、PayPayやLINE Pay、メルペイ、au Pay、WAON、nanacoにも対応しています。この電子マネー機能は、SEとSeries 10共通です。
共通点④ワークアウト機能
Apple Watchは運動を頑張る時にもスポーツウォッチとして便利に活用出来ます。Apple Watch内のワークアウトアプリは、様々なスポーツやフィットネス、アウトドアに対応し、そのワークアウト記録を取ることが出来ます。時計内にGPSセンサーを搭載しているため、ランニングをする際には走った距離を測ったり、1キロあたりのランニングペースをリアルタイムに画面表示出来ます。運動強度の把握に役立つ心拍ゾーン表示や、ランニングフォームの分析に役立つ上下動・接地時間・歩幅の長さなどの計測も可能で、ランニングウォッチ代わりにもなります。ワークアウト機能は、SEとSeries 10共通です。
共通点⑤WatchOS 11による新機能
2024年9月17日提供開始の「WatchOS 11」により、Apple Watchの機能性が拡張されています。2024年発売の最新モデルであるSereis 10だけではなく、2022年発売のSEでもOSを最新の11へとバージョンアップすることで、2024年追加の新機能を活用出来るようになります(一部上位モデル限定)。例えば、WatchOS 11では、新しい文字盤や、新しいワークアウト、心拍・呼吸・手首皮膚温・血中酸素・睡眠時間といった夜間の健康指標を翌朝に同一アプリで確認出来るバイタルアプリ、トレーニング負荷を可視化出来るトレーニングの負荷、妊娠中の症状を記録出来る妊娠中のさらなるサポート、サーフィンを楽しむ人に役立つ潮位アプリなどの機能が追加されて、SEでも利用可能となっています。
Apple Watch SEとSeries 10を比較しての違い
- デザイン
- ディスプレイ性能
- バッテリー性能
- マイク・スピーカー機能
- ダブルタップのジェスチャー
- 健康機能
- シュノーケリング・ダイビングへの対応
Apple Watchの入門機種であるSE(第二世代)と上位機種であるSeries 10には、税込25,000円以上の価格差がありますが、見た目や機能性に一体どんな違いがあるのか気になるところ。廉価版であるSEでもApple Watchらしいおしゃれな見た目で、機能性も十分便利なのですが、やはりSEとSeries 10を比較すると、大きな違いがたくさんあります。それが、上記の通り、「デザイン」、「ディスプレイ性能」、「バッテリー性能」、「マイク・スピーカー機能」、「ダブルタップのジェスチャー」、「健康機能」、「シュノーケリング・ダイビングへの対応」などです。
違い①デザイン
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの一つ目は、デザインです。Apple Watch SEはケースサイズが40mmと44mmに対し、Series 10は42mmと46mmでSeries 10の方が大きく存在感のあるデザインとなっています。その上で、Series 10はApple Watch史上最薄の厚み9.7mm(SEは10.7mm)の薄型ケースに仕上がっています。ケースの厚みが薄くなることで、Series 10はよりファッション時計の見た目や装着感に近づいています。
また、同じアルミニウムケースでも、Series 10は光沢感ある鏡面仕上げのアルミニウムケースとなっており、従来のステンレススチールのような華やかで高級感ある見た目となっています。Series 10と比較するとSEのアルミニウムケースは光沢感抑えめの落ち着きある見た目となっています。
違い②ディスプレイ性能
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの二つ目は、ディスプレイ性能です。Apple Watch Series 10はApple Watch初の広視野角OLEDディスプレイを搭載し斜めの角度から見ても画面が明るくて綺麗で視認性抜群です。ディスプレイサイズもSeries 10の方が大きく、画面解像度もSeries 10の方が高いため、最大画面輝度もSeries 10の方が明るいため、Series 10の方が屋内でも屋外でも、正面からでも斜めからでも、明るくて綺麗で見やすい画面となります。
また、ディスプレイ性能に関し、SEは常時表示非対応で、Series 10は常時表示対応である違いも大きいです。SEは画面スリープ時はiPhone同様に画面が真っ暗で手首を捻る動作によって画面が表示されるようになります。一方、Series 10なら画面スリープ時でも常時表示画面が表示されるため、普通の腕時計同様に画面には常に文字盤(時刻等)が表示されます。
違い③バッテリー性能
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの三つ目は、バッテリー性能です。Apple Watch SEとSeries 10の電池持ちは通常使用で最大18時間と同じですが、GPS使用時の最大稼働時間はSEが6時間に対し、Series 10は7時間と違いがあります。また、Apple Watchの消費電力量を抑える低電力モードを活用すればSeries 10は最大36時間連続使用可能です。SEは、残念ながら低電力モードは対応していません。
さらに、SEは高速充電非対応で、Series 10は高速充電対応という違いも大きいです。Apple Watchをバッテリー0%から80%へと充電するのに、SEは約1.5時間かかるのに対し、Series 10は約30分で済みます。Series 10は15分の充電で最大8時間稼働するバッテリーを充電出来るため、毎日帰宅後のちょっとした隙間時間に充電するだけで睡眠時間含め24時間装着しやすくなっています。
違い④マイク・スピーカー性能
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの四つ目は、マイクとスピーカーの性能です。SEもSeries 10にはどちらにもマイクとスピーカーが搭載され、時計単体で通話が出来るのに違いがありませんが、その搭載されているマイクとスピーカーの性能に違いがあるのです。
Series 10では、通話のための「声を分離」機能付きマイクを搭載しているため、周りが騒がしいところでもクリアな通話が可能です。また、Series 10のスピーカーはメディア再生機能付きで電話通話時だけではなく、音楽再生時でも時計内のスピーカーから直接音楽を流すことが可能となっています。SEのマイクには「声を分離」機能はありませんし、音楽を聴く際にはスピーカーによるオーディオ再生不可なので必ずBluetoothイヤホンが必要となります。
違い⑤ダブルタップのジェスチャー
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの五つ目は、ダブルタップのジェスチャーです。ダブルタップのジェスチャーは、Apple Watchを装着した手の人差し指と親指をダブルタップすることで、電話に出たり、メッセージに返信したり、アプリ内でスクロールをしたりと、片手でApple Watchを操作出来るようになる機能のことです。料理中だったり、犬の散歩中だったり、買い物の荷物を持っていたり、コーヒーを飲んでいたりするなど、もう片方の手が塞がっている時にもこのダブルタップのジェスチャーを活用することでApple Watchを操作出来ます。この機能は、新しい4コアNeural Engineを搭載していないApple Watch SEでは利用出来ない機能です。
違い⑥健康機能
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの六つ目は、健康機能(ヘルスケア機能)です。Apple Watch Series 10にはSEでは利用出来ない、睡眠時無呼吸の通知、血中酸素ウェルネス、心電図、手首皮膚温などのたくさんの健康機能を利用出来ます。血中に取り込まれた酸素レベルを測定する血中酸素ウェルネスアプリ、厚生労働省により家庭用医療機器として認可された心電図アプリ、寝ている間の手首の皮膚温を測定出来る皮膚温アプリはSEには無い上位モデル限定機能です。そして、WatchOS 11より新登場した、睡眠時無呼吸の兆候を特定する機能である睡眠時無呼吸の通知も、SEでは使えない機能です。
SEでも、心拍数や高心拍数・低心拍数の通知、睡眠時間、睡眠ステージなどの基本的な機能は利用出来ますが、健康機能に関してはSeries 10の方が圧倒的に充実しているため、健康管理を一つの目的として購入するならSeries 10の方が満足度は高いです。
違い⑦シュノーケリング・ダイビングへの対応
Apple Watch SEとSeries 10の大きな違いの七つ目は、シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツへの対応です。Series 10にはSEには無い、最大6メートルまで測定出来る水深計アプリと、水中アクティビティで利用出来る水温センサーを搭載しています。さらに、今までUltraシリーズでしか使えなかったダイブコンピュータアプリである「Oceanic+アプリ」も利用可能予定です。Series 10は50mの耐水性能だけではなくIP6Xの防塵性能も備えるため、プールや川、海などへ行くなら、Series 10が便利です。
Apple Watch SEとSeries 10のスペック比較表
機種 | SE | Series10 |
---|---|---|
画像 | ||
販売ページ | amazon | amazon |
発売日 | 2022年9月16日 | 2024年9月20日 |
価格 | 34,800円〜 | 59,800円〜 |
サイズ | 40mm:40x34x10.7mm 44mm:44x38x10.7mm |
42mm:42x36x9.7mm 46mm:46x39x9.7mm |
重量 | 40mm:26.4g〜 44mm:32.9g〜 |
42mm:30g〜 46mm:36.4g〜 |
ケース | アルミニウム | アルミニウム チタニウム |
ガラス | Ion-X | アルミ:Ion-X ステンレス:サファイア |
ディスプレイ | LTPO OLED Retina | LTPO3 OLED常時表示Retina |
画面解像度 | 40mm:324x394 44mm:368x448 |
42mm:374x446 46mm:416x496 |
最大輝度 | 1000ニト | 2000ニト |
チップ | S8 SiP | S10 SiP |
容量 | 32GB | 64GB |
防水 | 50メートル | 50メートル |
水深計 | - | ○ |
水温センサー | - | ○ |
防塵 | - | IP6X等級 |
バッテリー | 18時間 | 18時間 |
低電力モード | - | 36時間 |
高速充電 | - | ○ (約30分で0→80%) |
ダブルタップのジェスチャー | - | ○ |
通知 | ○ | ○ |
メール返信 | ○ | ○ |
通話 | ○ | ○ |
通話のための「声の分離」 | - | ○ |
GPS | ○ (GPS/GLONASS/GALILEO/QZSS) |
○ (GPS/GLONASS/GALILEO/QZSS/BEIDOU) |
心拍計 | ○ (第2世代) |
○ (第3世代) |
血中酸素 | - | ○ |
心電図 | - | ○ |
睡眠計 | ○ | ○ |
睡眠時無呼吸 | - | ○ |
皮膚温 | - | ○ |
音楽再生 | ○ | ○ |
スピーカーでのオーディオ再生 | - | ○ |
電子マネー | ○ | ○ |
Suica | ○ | ○ |
緊急SOS | ○ | ○ |
海外における緊急通報 | ○ | ○ |
衝突事故検出 | ○ | ○ |
転倒検出 | ○ | ○ |
Apple Watch SEとSeries 10、今選ぶならどっちがおすすめ??
初めてApple Watchを買うなら、安いSEで十分!
- 3万円台で買えるコスパ最強のApple Watch
- 廉価版でありながらスマートウォッチの人気機能網羅
- iOSベースのWatchOS搭載でiPhoneと相性抜群
- 小さい40mmサイズもあり手首細めの人でも似合う
スマートウォッチを初めて買う、Apple Watchデビューするという人には、Apple Watch SE(第二世代)がおすすめです。Apple Watch SEの最大の魅力は、iPhoneと相性抜群のおしゃれで機能的なApple Watchが安く買えるコスパの高さです。上位モデルであるSeries 10が約6万円〜に対し、SEなら3.5万円以下から買えるため、コスパは圧倒的です。
また、Apple Watchでは入門機の位置付けですが、一般的な他社のスマートウォッチと比較するとかなり高機能です。高精細ディスプレイ搭載で、Bluetooth通話やメール返信、GPSワークアウト計測、音楽再生、電子マネー決済、アプリストアなどに対応するなど、もうSEで十分と言いたくなるぐらいの機能性です。さらに、Series 10よりも小さい40mmや44mmサイズから選べるのも、手首が細めの人にとってはありがたいところです。
Apple Watch SE(第二世代)
機能性を重視するなら、Series 10がおすすめ
- Apple Watchの2024年最新機種
- 鏡面仕上げの高級感ある見た目
- 圧倒的に綺麗で見やすい広視野角OLEDディスプレイ搭載
- 最新ヘルスケア機能の睡眠時無呼吸の通知に対応
- 水深センサーと水温センサーを搭載
最初から機能性を重視して選びたいという人や、健康管理目的で使いたい人、最新機種を試してみたいという人には、2024年9月登場の新型Apple WatchであるApple Watch Series 10がおすすめです。
Apple Watch Series 10の最大の魅力は、美しい見た目とともに、健康関連機能が非常に充実した上位機種である点です。Series 10はApple Watch初となる光沢ある鏡面仕上げアルミニウムケースを採用し、美しく高級感ある見た目に仕上げっています。ディスプレイにはこちらもApple Watch初めての先進的ディスプレイである広視野角OLEDディスプレイを採用し、画面もどこから見ても明るくて綺麗な表示となっています。
機能面では、SEにはない血中酸素や心電図、手首皮膚温に対応しているのが魅力的です。WatchOS 11により、睡眠時無呼吸の兆候を特定出来る睡眠時無呼吸の通知も登場し、健康管理用スマートウォッチとしてはかなり完成度の高い機種となっています。また、これまでUltraのみだった水深計アプリや水温センサーも備え、ウォータースポーツやマリンアクティビティでもより使いやすい機種となっています。
Apple Watch Series 10(アルミニウムケース)
Apple Watch Series 10を選ぶなら、定番のアルミニウムケースがおすすめです。
Apple Watch Series 10(チタニウムケース)
より高級感あるApple Watchを求める人には、Apple Watch Series 10の中の高級モデルに位置するチタニウムケースモデルがおすすめです。価格はアルミニウムケースよりもグッと上がりますが、チタニウムケースならではの上品な光沢と艶ある見た目を楽しむことが出来ます。
最後に:Apple Watch SEかSeries 10を選ぶ、Apple Watchの便利さを体験してみよう
初めてのスマートウォッチにApple Watchを選ぶiPhoneユーザーには、エントリーモデルであるSE(第二世代)か2024年最新機種であるSeries 10がおすすめです。入門機であるSEで十分な機能性を誇るため、初めてのApple WatchならSEでも十分です。また、どうせ買うならより機能性の充実したモデルを選びたいという人や、健康管理として活用したい人には、最新機能満載のSeries 10がベストです。SEかSeries 10か、自身の予算や使用用途に合った方を選び、Apple Watchのある便利な生活を体験してみましょう。